日記

「春に散る」 沢木 耕太郎

~かつてボクシング世界チャンプを目指し挫折した広岡は、40年ぶりに米国から日本へ戻る。ジムの古い仲間たちと再会し、やがて共同生活をすることになる。そこで出会ったものとは……。どう生きて、どう死ぬのか。人生の豊かさを問いかける傑作小説。~ 気づけ…

私なんか私だもん

一人称の問題があります。 一番いい一人称は何か。 私は普段はやはり「オレ」と言ってしまいます。 ですが歳とともに「オレ」ではちょっと恥ずかしくなってきました。 すこし丁寧にして「僕」・・・、これも野蛮さはなくなるものの拙い。 うまくはぐらかして…

ファーストダンス

踊る一寸法師。 私が好きなバンド、人間椅子の一曲で、名曲です。 踊る一寸法師というタイトルは江戸川乱歩の同名の小説から引用したものであり、「人間椅子」というバンド名自体が氏の小説からとったことは言うまでもありません。 ところでこの「踊る〇〇」…

結局何が言いたいのかというと、

大谷と言えば晋二郎だし、藤波と言えば辰爾だということです。

死後の世界なんてない 後編

(前編はこちらです。) そのブログはD君を懐かしむようなブログでした。 D君を懐かしむブログ。 そうです。 D君は急病で亡くなっていたのです。 全く付き合いもなくなり、あまつさえ私自ら距離を置いたといえども、知り合いが亡くなっていたという事実は私…

死後の世界なんてない 前編

物騒なタイトルとなりました。 私は神も仏も信じていなければ、スピリチャルもお化けなんかも信じていません(怖いのは怖いです)。 ですが、確信していることがあります。 死後の世界、それは、ありません。 これは、ともすれば不謹慎ともとられかねない話…

円形脱毛症

昨年、円形脱毛症になりました。 気づいたのは7月頭のとある夜、ドライヤーをかけていた時です。 私はかつて、大学入学後に一度同症状になったことがあり精神的な免疫があったので、極度に落ち込むことはありませんでしたが、やはりショックですね。ショック…

上岡鶴太郎

上岡鶴太郎です。 上岡龍太郎ではありません。 片岡鶴太郎でもありません。 このブログは、さながら私という人間の自己分析、精神分析の様相を呈しています。 これまでアップしてきた各記事を通して自己分析するに、今風に言うと私は、「めんどくさい」性格…

あごをひいて、脇を締めて、

そうすれば大抵のことはうまくいくそうです。

イップス

小さいころから野球が好きだった。 父とよくキャッチボールをしていた。 プロ野球中継もよく見ていたので、自然ときれいな投球フォームが身についた。 考え込む性格だった。 ボールはなぜまっすぐ飛んでいくのだろう、どのタイミングでリリースすればベスト…

ムーンウォーク

かのマイケルジャクソンが世界に広めたという、ムーンウォーク。 誰でも一度は真似してみたくなる、とても魅力的で、不思議なステップの技法です。 私はかねてから、ムーンウォークのメカニズムが気になっていました。 当時の私の予想は、後ろ足を遠目からは…

YouTube→地域社会

先日YouTubeでたまたま次の動画を見ました。 動画の所有者の設定によって、このブログの中ではダイレクトに見ることはできませんのでYouTubeサイト内でご覧ください。 かの、元横綱貴乃花さんのインタビューです。 正直言って、サムネの表情の時点でキてます…

ジュード・ロウの怪

もうずっと思っていることですが、いい映画に出会いたいです。 私は音楽や読書、美術などが好きですが、映画はそこまででもなく、人に「〇〇という作品が好きなんです」と言えるような作品もあまりありません。 見る本数も年に数本と言ったところです。 単純…

「天路の旅人」 沢木 耕太郎

~第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタ…

四角い部屋を丸く掃く

四角い部屋を丸く掃く。 おざなりな、いい加減な様子を意味する言葉です。 四角い部屋は四角く掃かなければならない、それはそうでしょう。 ですが、気付いたことがあります。 この「四角い部屋を丸く掃く」。 この言葉が、掃除をしようと立ち上がる際の精神…

「つけびの村」 高橋 ユキ

~2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。~ 久々の投稿、読書感想です。 ここ何回かの投稿では…

「君のクイズ」 小川 哲

前回の以下の記事まで、2回にわたりとある作品について書きました。 辛辣な文章ではありますが、私なりに真摯な思いを綴りました。 あまりこういうことは書いたことはないのですが、 当該記事は皆さんに読んでいただきたいですね。 さて、少なからず不快な…

「未必のマクベス」 早瀬 耕

先日以下の記事で、「読書生活の中でも過去最大級にひどい内容の本にでくわした」と書きました。 そしてこの記事で、「引っかかる箇所が目白押しだったのです。その数、100以上」と書きました。 ようやく本題の感想を投稿します。 本来ですと、文脈、常識等…

シェイクスピアは読んでいますか?

このブログを始めて以来、最も長期間、間が空きました。 書くことがなかったわけではありません。 逆です。 書くことがありすぎました。 このブログのメインコンテンツの一つが読書感想なのですが、すごい本に出くわしたのです。 出会ったのではありません。…

うっかり

先日、とある金曜にシゴトでうっかりをやらかしました。 3か月に1回だけ発生するイベントを忘れてしまっていたのです。 このイベントを怠ると、委託先へのお支払い金額が正しく計算されず、多く支払われてしまいます。 水際で気づいたため、正しい金額を送…

苦手なイチ

このブログでいろいろな苦手なもの、言葉などについて書いてきました。 今日は私が苦手な「字」について書いてみたいと思います。 私は、字については上手くもないが下手でもない、といったところですが苦手な字があります。 「1」 です。 漢数字の「一」で…

100と10

気がつくとこの記事が100個目の投稿になります。 ブログ開設当初は2ヵ月間毎日投稿し、その時期はかなりの確率で、投稿後1分以内にスターがつくという不思議な現象もありましたが、今は3、4日に一度の投稿に落ち着きました。 見てくださる方、いつもあり…

「月の立つ林で」 青山 美智子

先日紹介した「赤と青とエスキース」が割と感触がよかったので読んでみた作家の近作となります。 ネタバレがあります。 赤と青と~同様、連作の果てにきれいにつながる構造です。 タイトルが示すとおり「月」が、正確には「月をテーマに話すポッドキャスト番…

高橋幸宏ベスト10

高橋幸宏さんが亡くなりました。 私が今音楽をつくっているそのきっかけは、まぎれもなくビートルズとYMOです。 ということは、強引かもしれませんが氏は私にとって音楽人生の育ての父とも言える人です。 私は凝り性でマニアなので、おそらく氏の入手可能な…

ヒーカップの怪

ヒーカップという言葉、ご存知でしょうか。 英語にすると「hiccup」。 本来は、しゃっくり、という意味の、歌唱法の名前です。 簡単に言うと、歌っている最中に一瞬声を裏返させる技法、とでも言いましょうか。 例を見てみましょう。 おなじみB'zの「ultra s…

WALKMANとiPod touch

先日WALKMANの久々の新モデルが発表になりました。 今はスマホでも高音質で音楽が聴けるし、iPhoneに至ってはずばりiPodが格納されているので専用の音楽プレーヤーはなくてもいいのかもしれません。 ですが、私はスマホ、つまりは通信機器で音楽を聴くのが好…

「赤と青とエスキース」 青山 美智子

エスキース・・・、エスキス。 フランス語で下絵やラフスケッチを意味する言葉です。 私は絵画も好きなので、いつか美術用語をタイトルにした曲をつくりたいと思っていたので興味を惹かれ読んでみました。 ネタバレありの読書感想です。 簡単に言うと、二人…

ブレーンバスター問題

久々にプロレスのことを書きます。 私は筋金入りのプロレスファンですが、やはり四天王プロレスやストロングスタイルで育った身としては、昨今のアメリカンプロレスは好きになれません。 そんなわけでかつての様にリアルタイムでプロレスを追うことをしなく…

「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」 井上 荒野

各所での評価が高かったことから読んでみた作品です。 ネタバレありの読書感想です。 あまり期待しないで、読書の守備範囲が広がれば、という思いで読みましたが最後まで読むのが苦痛でした。 感想を書くのも苦痛ですが、記録用という意味でも少しだけ書きま…

東京スカパラダイスオーケストラ

私の苦手とすることに、人の話を聴いたときや、文字を読んだときに即座に意味を理解することがあります。 かつて学生のころ、国語の授業で音読を指示された直後に内容について質問されようものなら一大事です。 なぜなら、私にとって音読は喉を震わせ空気を…