最初に謝ります。
本記事では遠慮なく「嫌い」という感情を表現します。
申し訳ございません。
普段、特に人に対して「嫌い」という言葉は使わないようにしている。
対象をあまりにも一方的に断絶する言葉であるし、拙い表現で、思考停止している様子がうかがえて恥ずかしいからだ。
でも言う。
私はあのバンドが嫌いだ。
今風に言えば、生理的に「無理」だ。
視界に入れたくないから、そもそも生理的に無理だから、windowsに、IMEに学習させたくないからタイピングもしたくない。
本当はここにこの記事を投稿するのも嫌なのだが、失礼なのは百も承知で、思い切って「嫌い」を表現してみたいと思う。ある種の実験だ。
なぜこんなに嫌いなんだろう。
思い浮かぶ理由を列挙する。
・声が嫌い
・歌い方が嫌い
・音程が全然とれていない
・顔が嫌い
・その割に自分の曲は大したことがない
・歌詞が嫌い
・ユーモアがつまらない
ざっとこれだけだ。
でも全然表現しきれていない。
言わば、嫌いだから嫌いなのだ。
子供のころ、「バカってゆったやつがバカなんだ!」とは誰もが見聞きした言葉だと思うが、そのレベルで結構。
嫌いだから嫌いなのだ。
先日、だいぶ前に買った、とあるトリビュートアルバムをiPodTouchに取り込んだ。あのバンドの曲が入っていた。すぐ消した。iPodTouchなんてほぼ無尽蔵に曲は入るがそういう問題ではない。私のiPodTouchに入っていてほしくないからだ。
別の日、かつて一度売却したまた別のトリビュートアルバムを買った。その中の1曲が改めて聞きたくなって買いなおしたのだ。散歩しながら聴いた。いい曲だった。散歩がはかどる。次の瞬間、地獄に突き落とされた。あのバンドの曲が入っていた。お決まりの余計なギャグから始まる最低のトリビュートだった。売却した当時、これが入っているから売却したことを思い出したのは言うまでもない。すぐ帰宅し、iPodTouchをPCにつなぎその曲をすぐ削除した。現在のiPodTouchは端末のみで曲を削除できると思うが当時はできなかった。アップルまで嫌いになりそうだ。繰り返すが、iPodTouchには曲は無尽蔵に入るがそういう問題ではない。できればCDを爪でひっかいて、その曲だけを消去したいくらいだ。
あのバンドを別のミュージシャンがカバーしているのをたまたま聴いた。
案外よかった。曲は悪くないのかもしれない。
だが次の瞬間吐き気を催した。
旅に出ようとするのはいい。
なんとかな僕ら、ってなんだよ。