海外旅行とどこでもドア

毎年秋から冬にかけて海外一人旅をしていました。

ご多分に漏れず、コロナ禍以降は自粛しており、最後に行ったのは2019年秋です。

 

そして今年2022年・・・。

微妙ですね。行こうと思えば行ける状況までは来た感があります。

 

私はヨーロッパによく行くのですが、ヨーロッパは完全にWITHコロナに舵を切ったようで、市民はもちろんのこと観光客も普通に街を出歩いています。マスクも、公共交通機関内は別として、ほぼしていない、というのが私のリサーチ結果です。

 

さて、ヨーロッパによく行くと言っても、その中でも例えば、フランス、スペイン、イタリアのような大国、大都市にはさほど惹かれません。

 

惹かれるのは、北欧や東欧です。

目的は、街並みを味わうことです。

日常から離れて、ヨーロッパの街並みを眺め、石畳を歩く。そして(キザですが)おしゃれなカフェでコーヒーを飲む。これで十分です。

カフェについては以前別の記事で書いてみました。

 

blogger-r-mtd.hatenablog.com

 

 

食はおいしいに越したことはありませんが、二の次です。

なにしろ、食は日本が一番だと思っています。

 

話は戻ります。

 

今私が二の足を踏んでいるのは、候補の一つである東欧、といいますかロシア・ウクライナ間の戦争も理由の一つです。特段危険なことに巻き込まれるとは思わないのですが。

 

ようするに、断念する理由を探してるんですね。

 

 

海外旅行は面倒なんです。

 

 

本音が出ました。

 

そう、面倒なんです。

いつも海外旅行数日前から「台風が来ないかな」と期待してしまう自分がいるくらいです。

でも、だからこそ行ったときの達成感、到達感があるんです。

 

いつも面倒な手続きや、せまい飛行機の座席に押し込められて10数時間が苦痛です。

そんな時に思うのが、ドラえもんがいたら、どこでもドアがあればあっという間に目的地につけるのに!ということです。

これは多くの人がそう思うことでしょう。

 

でも、これはいけないことです。

 

この「面倒な手続きや、せまい飛行機の座席に押し込められて10数時間」、これが旅のスパイス、これから始まる1週間の旅のジャンプ台になっているのです。

さらには、ヨーロッパへの海外旅行は20万円くらいはかかりますが、その20万円が重要です。

 

20万円かけて、不便な思いをして、10数時間かけて、言葉の通じない異国にようやくたどり着く。

 

だからこそ、旅先ではひとつひとつの景色、出会いがより貴重な、魅力的なものになるのです。

 

仮にどこでもドアでたどり着いて、現地の食事が合わなかったら、きっとある程度の人は食事の時は日本にいったん戻ったりするのではないでしょうか。

それではおもしろくありません。おいしくない食事を1週間とり続けることに意味があるのです。

 

不便な思いで、言葉も通じない異国で、おいしくない食事をとり続けて1週間、その後帰国して見る日本の景色は、1週間前とはわずかに変わっていることでしょう。