恐怖!あの夏の怪談

それは私が高校一年生のときの話です。

 

勉強が全くできなかった私は、夏休みだというのに補講ということで暑い中数学の添削を受けに登校しました。

 

 

勉強ができない話は以下の記事に書きました。

 

 

 

補講は、私と同じく添削を受けに来た生徒が数学教師の前に列を作り順番に見てもらうという形式で行われました。

 

私に順番が回ってきます。

 

無論私の解答はめちゃくちゃです。全然合っていません。

その時点で数学教師に散々なじられました。

 

私は小さくなり平謝り。

 

そして問題の場面です。

 

教師「お前、コサイン定理ゆってみろ!」

 

その教師があまりにアレなので「言ってみろ」ではなく「ゆってみろ」と表現します。

 

コサイン定理とは、「シンコスコスシン」とかいうアレです。

 

私「こ、コサインイコール・・・」

教師「俺のゆったのを借りるな!」

 

私「・・・、こ、コサインイコール・・・」

教師「俺のゆったのを借りるなってゆったろ!!」

 

私「こ、コサインイコール・・・。」

教師「俺のゆったのを借りるなってゆってんだろ!!!」

 

教師、私のおなかにパンチ。

 

(なお、コサイン定理なんていうものがあったかは、劣等生だった私にはわからないし、それが「コサインイコール・・・」で始まるものかはもはやどうでもいいことです。)

 

この拷問的なキャッチボールを何度か繰り返し、最終的に教師は「そうだ。」とゆいました。

 

 

借りるな?

 

私は教師に何を借りたのでしょうか。

 

小室ファミリーの短冊形シングルCDでしょうか。

 

社会現象を起こしたドラクエ3のカセットでしょうか。

貸し借りはいけません。

 

はたまた、そのあまりのおいしさで自分の家のご飯を全て食べつくしてしまいおとなりさんからママ(お米)をカリてくるほどというのが由来のママカリでも私は食べて教師からママをカリてしまったのでしょうか。

 

 

否。

 

 

おそらくは教師がコサイン定理の出だしを「コサインイコール?」と誘導し、生徒がそれに倣い復唱する際に「コサインイコール」の部分を言わないで続ける生徒がいるということなのでしょうが、私は最初からちゃんと言っています。

 

朗唱した定理はめちゃくちゃですが、「借り」てはいません。

現に「腹パン」のあと、何度目かの最初から全く同じ朗唱の末、「そうだ」と教師はお認めになりました。

 

 

恐怖ですね。怖いですね。

 

 

あの夏、私は数学教師に何を借りたのか。いまだもってわかりません。

 

 

 

以上、「恐怖!あの夏の怪談」こと「経験もないくせにバスケットボール部の顧問になり遠征先の秋田のホテルでエッチなビデオを見ていたのが生徒にばれたことでおなじみの数学教師の生徒でストレス発散ばなし」をお届けしました。

 

 


ちなみに、本文中で「こ、コサインイコール・・・。」と表現しましたが、この表現は上記の記事でお話しした私が嫌いな幼稚な表現ですが、この教師のエピソードにはもってこいなのでゆってみました。