かつて私がとある大学を訊ねた際に、キャンパスにこんなポスターが貼り出されているのを見ました。
「タモリ研究会発足!」
苦笑しました。
もう何年も前の話ですが、この
「タモリって実はすごくね?」
というクリシェは、氏が世に出て以来何度使われたことでしょう。煩わしくてしょうがありません。
タモリさんはそもそもデビューした経緯から何から「実はすごい」でずっとここまで来た人です。
そのタモリさんを「実はすごい」というのはイチロー選手を「実は野球かうまい」、ジョギングを「実は健康にいい」、カレーライスを「実はおいしい」というようなものです。みんな知っています。
その数年後、友人からこんなことを聞きました。
「私の友達でスギモトさんっていう人がいるんだけど、その人、学生時代はタモリ研究会っていうサークルに入っていたんだって。」
私はこう答えました。
「スギモトさんならさんま研の方がいいんじゃないの?」