他人の夢に厳しい男、Wについては先日以下の記事で書きました。
今日はその番外編です。
他人の夢に厳しい男こと、大学時代の友人Wは、人当たりがよくルックスもいいので女子によく話しかけられていた印象があります。
その中の一人が、名前は忘れましたが、いえ、思い出したくもありませんがSさんです。
Sさんは何か適当な理由をつけてWに話しかけていました。
私は、Sさんとは仲良くなれるような気はしなかったのですが、軽く挨拶だけし、一応、知り合い、ということになりました。
大学生活は進みますが、私はWや、だいぶ前にこのブログに書いたTくん以外に友達は全くおらず、常に一人で行動していました。
負け惜しみのようですが、群れて授業を受けたりすることが大嫌いだったというのもあります。
するとある日、Wと話しているとSさんはやってきてWに何か話しかけていました。
そして申し訳程度に私に話しかけてきてこう言うのです。
S「いつも一人でいるよね。」
私「・・・、まあね。」
S「友達いる?」
私「・・・、あまりいないかな。」
ここまではいいのです。
問題は次です。
S「・・・、ごめんね・・・。」
0点です。
その「ごめんね」は0点です。
萩本欽ちゃんなら0点です。
そこで言うべきは「だめだよ友達作んなきゃ!」です。
バシッ!と肩をたたいてもいいでしょう。
そうすれば私も「いやー、コミュ障でしょうがないっすよ!」くらいのことは言えます。
ですが「ごめんね」と言われたら「オチない」のです。
私は苦笑いすることしかできませんでした。
ですが、私は知っています。
Sさんこそ一人で行動しているのをよく見かけました。
そして、たまに隣にいるその女性が、Sさんを本当に友達だと思っているか。
そして、私にとっての音楽の様に生涯をかけて打ち込めるものがSさんにはあったか。
答えは簡単です。
あの日の0点は、あの日だけのものではないのです。