苦手な言葉

私にはどうも苦手なものがあります。

 

「おっさん」です。

 

いえ、中年男性が苦手なのではありません。

 

妙齢の男性が「おっさん」であるとカミングアウトするのがかっこいいと思って「おっさん」ぶるのが苦手なのです。

 

今では「おっさん」という言葉自体が苦手になってしまっています。

そもそも「おっさん」自体、悪なる存在でもなければ善なる存在でもありません。そんなものはその人次第です。

 

では、巷間よく使われるこの「おっさん」という言葉はいつごろからこんなにも身近で使われるようになったのでしょうか。

 

私の勝手な持論ですが、その浸透はダウンタウンの隆盛とともにしているように思います。

ボケの方(すみません。名前をタイピングしたくないのでご容赦ください。)が自らのことを「おっさんやからなあ」と茶化すことはもはや定番化して久しいところです。

そして彼にあこがれる後輩芸人たちがその様を真似して、僕も私も「おっさん」になってしまうのです。

 

そしてそして、テレビに出る彼らにあこがれて、一般の人たちも「おっさん」になってしまうのです。

 

齢をとって衰えがいろんなところに出るようになった、といったことを聞かせられてもなにもおもしろくない。彼らが上手に齢を重ねられていないだけの、それこそ彼らが言う「イタい」様を見せつけられているだけ。

 

「おっさん」ぶるその様自体、子供の戯れにしか見えない。

 

私は上手に齢を重ねて、きちんと「おじさん」と表現したいものです。