灰色の階段

嫌なことがありました。

 

その後、高層ビルのだいぶ上階から、階段を歩いて帰りました。

 

嫌なことがあると、動けなくなります。

 

昨日がまさにそれで、立ち止まると動けなくなるのが目に見えていたので、エレベーターではなく階段で帰ったのです。

 

螺旋階段を降ります。

 

ゆっくりゆっくり10分くらいかけて降ったでしょうか。

 

同じ景色がずっと続き、頭が麻痺してきます。

 

ある種のゲシュタルト崩壊です。

 

その感覚、案外悪くなかったです。

 

このまま地下20階くらいまで降っていきたい、そう思いました。