YouTube→地域社会

先日YouTubeでたまたま次の動画を見ました。

 



動画の所有者の設定によって、このブログの中ではダイレクトに見ることはできませんのでYouTubeサイト内でご覧ください。

 

かの、元横綱貴乃花さんのインタビューです。

正直言って、サムネの表情の時点でキてます。

 

インタビューの内容はと言うと、一問一答のような形で、「〇〇と言えば?」に対して「△△!」と答えていくシンプルなものです。

 

ざっと氏の回答を挙げていきましょう。

 

怖いもの→己

怪我→教訓

幸せ→人生

 

この辺まではさもありなんと言ったところです。

問題はこの後です。

 

 

子ども→他人

マスコミ→土台

恋愛→清算

結婚→成仏

YouTube→地域社会

 

ええと、一つもわかりません。

特にYouTube→地域社会が全くわかりません。

一問一答の後に、一通り氏が意図するところを説明したのですが、氏はYouTubeで乃木坂48を見ることがあるとか。ですが、乃木坂だとしてもYouTube→地域社会が全くわかりません。

 

(余談ですが、結婚→成仏、というのは氏の来歴を考えるとなんだか挑発的にすら思えます。)

 

このやり取りで異様なのは、氏が回答する際の間です。

全くよどみがなく、全く迷いがないのです。

つまり、氏の中では当たり前のこととして成立しているのです。

 

極めつけは「自分の屍だけは誰にも見られたくない」という発言。

 

天才なのです。

天才の一言で片づけるのも思考停止のようですが、天才なのです。

横綱としての苦労や、プライベートでのトラブルが氏を変えた、という向きもあるかもしれません。

ですが、そういう問題ではないのです。

相撲も、怪しげな整体師も、花田勝氏も関係ないのです。

常人では計り知れないのです。

天才なのです。

 

 

 

ところで、貴乃花さんと言えば、もはやお馴染みなっている「あの」表情があります。妙に二重を浮き立たせ、前方下をみるような例の表情です。

 

これを、アイコニックなものとして昇華させたのは紛れもなく松村邦洋さんです。

松村さんは、貴乃花さんの引退会見の直後からこのものまねを完成させ披露しています。

つまり松村さんは、今回のインタビューでも露になった貴乃花さんが持つ異常性に、いち早く気づいていたのです。

松村さんのものまねは決してカリカチュアしたものでもなく、貴乃花さんと言う稀人の本質を表現していたのです。

 

同じく松村さんが真似する元力士に貴闘力さんがいます。

松村さんが貴闘力さんをものまねすると、ざっとこんな感じです。

 

「ぽぴぽぴ(もしもし)?ぱっぱん(まっちゃん)!ぽぴぴぽーぽ

飲み行こうよ)!」

 

普通なら、貴闘力さんの「もしもし」を聴いて「ぽぴぽぴ」とは聴こえません。

ですが、松村さんには「ぽぴぽぴ」と聴こえるのです。

 

とある番組で、松村さんは、サバン症候群の可能性があるという医師の見解が紹介されたことがありました。

 

サバン症候群かどうかは見解は分かれるところでしょう。

 

ですが、一つ言えること。

 

常人には見えないものが見え、聴こえないものが聴こえる。

松村さんは天才です。

 

松村さんが貴乃花さんをものまねする。

 

天才と天才が交差する貴重な瞬間を我々は見ているのです。