先日、お試しでインスタグラムを始めました。
頑なに宣伝しないと決めていた自分のYouTubeチャンネルを、少しくらい宣伝してみてもいいのでは、と思ったためです。
始めたタイミングは折しも、先月東欧やコーカサス地方をめぐる旅に行く直前でしたので、旅の間はインスタを意識していつもより多めに写真を撮りました。
私がこれまでインスタをしてこなかった理由のひとつに、対象や構図を意識するのが面倒で、いわゆる「映え」を考えることが、それはあたかも仕事をしているように感じられたから、というものがあります。
実際今回の旅行でもそれは感じました。旅の流れが止まってしまうような、現実に引き戻されるような感覚です。
ところが思わぬ副産物がありました。
私は普段からぼーっとしている自覚があり、すぐ自分の世界に入り込んで、今何をしていたのか忘れてしまうことすらよくあります。
その間、多重人格の自分が悪さをしているのではないかと心配になるほどです。
そんな私ですが、インスタを意識していると、素敵な瞬間を見逃すまい、と感性が常にオンになるのです。実際に、かつてなら見逃していたような、一見何気ない、でもきらりと光る写真を撮れた感覚もあります。
なんだか写真の面白さに開眼したような気がします。
現金なもので、もっといい写真が撮りたいという欲すら出てきています。
ソール・ライターという写真家がいます。
雨をモチーフとした作品が印象的で以前から好きなのですが、今回の写真が好きになったことで一段とその魅力に惹かれるようになりました。
そこで何が起きたか。
そうです。
自分でも雨の写真が撮りたくなってきたのです。
雨の喫茶店の窓辺なんて考えただけでどきどきします。
雨が苦手な私ですが、雨を心待ちにしている自分がいます。
雨を待つのは小学生のころの運動会以来。違うのはあの日の期待が運動会の中止を願う寂しいものだったのに対し、今回は素敵な写真を撮りたいという前向きなもの。
週間予報で次に傘のマークが現れるのはいつのことでしょうか。