心臓

心臓。

 

英語で言うと、heart 。

 

皆さん何か思いませんか?

 

私は思い切り引っかかりを覚えるのです。

 

どういうことか。

 

そうです。

 

医学用語としても、心臓は英語でheartだということに私は引っかかるのです。

医学用語としての、ある種格式高い英語の用語が、心臓にはないのです。

 

heart、カタカナで表記しましょう、ハート。

ハートが強い、弱い、ハートに刺さる、・・・。

 

ハートは医療の前に日常生活でも使う言葉であり、ポップな印象ですらあります。

かのエルビス・プレスリーに heart break hotel という曲があるとおり、とにかくハートはポップな言葉なのです。

別にハートという言葉に何の恨みもありませんが、どうも俗語、幼児語のように感じてしまうのです。

それなのに医学用語でも、同じくハート。

 

いいのでしょうか。

 

具体的な心臓系の病名でも、心不全→heart failure 、心臓発作→heart attack・・・。

やはり、ハートなのです。

 

ではほかの臓器について調べてみましょう。

 

胃。

英語で言うとstomack 。

胃がん→stomach cancer。

 

「心臓→heart」と同じ現象が「胃→stomack 」においても起きています。

ですが決定的に違うことがあります。

stomackはheartほどのポップさは全く持ち得ていないのです。

であるがゆえに、普段使いの名称がそのまま医学用語でも使われることに違和感はありません。

 

 

 

心臓系の病。

 

命に係わる屈指の重病でしょう。

 

それには相応の、格式高い普段使いではない英語の名称もあってほしい、そんなことを思ってしまうのです。