助けてください

「ミカと僕は同郷だった。

東京に行くほど遠くないからと言って、大学だけは関西に行ったけれど僕は隣県の出身だ。」

 

助けてください。

 

私はこの文章の意味が全く分かりません。

「ミカ」と「僕」は同郷、つまり同じ土地の出身なんですよね?

「同郷」、そして「出身」地が同じであるということは、同じ意味ではないのですか?

 

「ミカ」はその「隣県」とやら出身なんですよね?

 

この文章は何ですか?

読み進めればその答えは出るのですか?

 

出ないと考えます。

 

なぜなら、私は現在この本の全体の20%程度のところまで読み進めましたが、この手の記述が5,6個ありました。

 

私には安心して読書をする自由はないのでしょうか。

 

もはや、いつもの書評をする気力が、湧き出ません。

 

 

 

「存在のすべてを」 塩田 武士

~平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。~

 

何作か映画化もされている人気作家の最新作です。

ネタバレも含みます。

 

 

私は作家の作品は、代表作の「罪の声」をはじめ何作か読みましたが、その評価としては、まあまあおもしろいが、まあまあを突き抜けるプラスαはなく、読む本がなければ読む、というものです。

 

本書は発売当初から評判も良く視野にも入っていたのですが、私はなかなか手に取ることができませんでした。

それにはわけがあります。

 

そうです。

 

過去の未解決事件を紐解きながら隠された真実に迫る人間ドラマ、という構図が代表作の「罪の声」に似ている、いえ、ほとんど同じだということです。

「罪の声」は、実際に新聞記者だったという作家のバックボーンを活かした力作です。

ですが、それから時を置かずして類似の設定。

この設定である程度の質の作品が生まれることはおそらく作家のファン、読者ならわかっていたはずです。そこが私は、いわゆる「置きにきた」と感じてしまったのです。

 

そして内容です。

過去を取材することで見えてくる真実に、取材者が戸惑い、翻弄される構造は「罪の声」と確かに似ています。いえ、同じと言っていいでしょう。

違っていたのは、主人公の亮のほのかな恋愛などが描かれており、物語が立体的になっていた、というところです。

単なる甘ったるい恋愛ものが苦手な私ですが、この恋愛パートは音楽が絡んでいたりして楽しく読めました。

思えば、作家の「雪の香り」という作品も本作同様過去の事件を紐解きながら織りなされる恋愛ものだったのですが、同作もまあまあ楽しんで読めました。

 

本作は、主人公の新聞記者門田(もんでん)、ヒロインと言っていいでしょう里穂、そして我々読者はエンディングでソフトランディングし救われますが、同じく主人公の亮は、実は最初から最後まで何ら変わらず絵を書き続け、息抜きに思い出の曲をピアノで弾き、また絵を描くという暮らしをずっとしています。

そして、里穂たちがたどり着いたのを「遅かったね」と言わんばかりに達観して出迎えますが、本作には妙などんでん返しは合わないような気もするのでそれでよかったのかもしれません。

やはり、まあまあ、ごく普通、といったところです。惹句にあるような「圧巻の結末」ではありません。

 

最後に、ほかの方のレビューを読んで一つ意見したいことがあります。

 

伏線回収がなされなかったエピソードとして、亮と同じく誘拐事件の被害者となった立花少年が、自身を誘拐した犯罪者集団に加担したらしき記述があります。

 

これは、私はきちんと意味があると思っています。

 

要するに、同じ誘拐被害者でも、立花は犯罪者になり、亮は結果的に貴彦、優美という美しい心を持った夫婦に養育され、美しい心を持った青年に成長しました。これは、貴彦、優美の美しい心を浮き彫りにさせるための対比ではないでしょうか。

 

 

近い将来、私は作家の次作を手に取るのでしょうか。

 

 

 

 

「元彼の遺言状」 新川 帆立

~「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」――奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!~

 

このミステリーがすごい!の大賞受賞作品です。作家のデビュー作とのこと。読後に知ったのですが、ドラマ化もされていたんですね。

私は、デビュー作とはどうしても粗が目立つものと思っているので、神経質な私は何かしら引っかかりを覚えるであろうことを覚悟しながら読み始めました。

 

その結果は全く予想を違えるものではありませんでした。あまり期待していなかった分だけ前回酷評した「未明の砦」よりはまし、といったところです。

 

そして結局はいつものとおり気になった箇所を列挙していくスタイルにならざるを得ません。

 

 

 

①主人公である弁護士、麗子がクライアントからの無理筋のオファーを受けることを決断して。

「諦めに近い全能感が自分の中にみなぎってきた」

→「諦めに近い全能感」ってなんですか?

意味をなしていません。雰囲気で書くんじゃないよ!「勝ち目のないゲームほど燃えるタイプの私はなんだか力がみなぎってきた」などが妥当。

 

②「元彼の遺言状」に基づき、麗子からの提案書を企業の役員にプレゼンする場面で。

「資料を取り出して配った。役員の目の色が変わるのを感じた。」

→目の色が変わるのが早すぎるよ!「最初は面倒そうに見ていた役員たちだか、提案書を1枚、2枚とめくるごとに目の色が変わるのを感じた」とかでしょうが!細部をしっかり描きなさいよ!

 

③案件の競合他社の弁護士が麗子が勤めている弁護士事務所だったと知って。

「古巣の名前が出てきた」

→別にその弁護士事務所を麗子は正式に退職したわけでもないのに「古巣」って言っちゃうんだ!

 

④元彼のかつての彼女である雪乃の家に麗子がお邪魔した際に、雪乃が深刻そうな顔をしているのを目撃して。

「なんだか見てはいけないものを見たような気がして、こっそり自室に引き返そうとした」

→人の家なのに「自室」はないでしょうが!「元いた部屋に引き返そうとした」とかが妥当だよ!

 

⑤物語のキーとなる遺言状が収められた金庫が盗まれ、それを捜索する場面で。

「東京科学大学の木下教授が、よく分からないけど、高性能のレーダーみたいなものを使って見つけてくれた」

→物語のキーとなる物証の発見にしては安直すぎるよ!「東京科学大学」?「よく分からないけど」?「レーダーみたいなもの」?すべて適当すぎるよ!これを手を抜いていないという方が難しいよ!木下教授って誰だよ!犯人も近場の川なんかに物証を捨てるんじゃないよ!

 

⑥レーダーで見つけた金庫を川底から引き上げる場面で。

「ものの十分足らずの出来事であった」

→金庫の発見から引き上げまですべてが安直、コンビニエンスだよ!説得力なし。いくら何でももう少し細部を描きなさいよ!

 

⑦今にも犯人が到着せんとして危険が迫る紗英のマンションに麗子が先回りして警察を呼んだ場面で警察が麗子に対して一言。

「一体なんなんですか。これで何もなかったら公務執行妨害ですよ」

→そんなはずなし。市民が危険を予期して警察を呼んで何が悪いのですか?本当に警察がこんなだったら困っていても110番できないよ!

 

⑧結局犯人は獣医の堂上だったことがわかって。

「堂上は動物用の治療漢方薬として所持していた附子をタバコに塗り付けることで、村山を殺害したという」

→「したという」、じゃないよ!どう考えても動物用の治療漢方薬を使った殺人だったら獣医が一番怪しいよ!もっと言うと獣医は自らが疑われるそんな薬品を犯行に用いるはずがないよ!

 

 

以上、これで半分くらいですかね。

また、全編を通して金庫に収められた遺言状を探すくだりが長いのですが、物語序盤にその全文のコピーが読者に開示されているのでなぜそんなに躍起になるのか、読者が置いてきぼり。※実際は遺言状以外の物が金庫に入っており、それを物語に登場させるためなのですが、大した驚きをもたらすものではありませんでした。

 

結論としては、「元彼の遺言状」というポップなプロットを思いついて「しめた!」と思ったはいいものの、その物語、細部を描くことのできない作家のつまらないデビュー作ということになります。

 

 

 

「未明の砦」 太田 愛

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。~

 

今年もあと2週間程で終わります。

今年は本当に読書面で何の収穫もなかった年です。

手に取る本が軒並み面白くない、どころか文章の体をなしてないものばかり。

 

そして本作。

ひどかったです。

読む価値なし。

 

ざっとひどい箇所を列挙します。

ネタバレ含みます。

 

①「濃い潮の香りを孕んで荒れ狂う風が広大な闇を鳴らしている。」

→なんですか、このくどい自然描写は。

大仰すぎて恥ずかしいよ!

何の効果ももたらしていないし言葉を血肉化していないから、お母さんの留守中にこっそり化粧品を顔に塗りたくっておかめみたいになった小娘を想起させるよ!

 

②「敷石に足を取られて地面にしたたか膝を打ちつけた」

→足を取られて「転んだ」って書きなさいよ!足を取られただけなら単にもつれただけの可能性もあるよ!転ばないと膝は打ちつけないでしょうが!

 

③主人公の矢上達が警察に追われ「スマホを捨てて逃走するほかなかった」

→電源切ればいいでしょうが!スマホを捨てたら捕まるリスクが増えるでしょうが!

電源さえ切れば微弱電波は飛ばないよ!

 

④劣悪な職場環境である工場を描写して。

「酷熱の工場」

→難しそうな言葉を使いたいだけ!

①と同じで大仰に表現したいだけで言葉を自らの血肉化していないことがバレバレだよ!

 

⑤シフト制で行われる工場勤務の時間帯を指して「一直」、「二直」・・・。

その「一直」、「二直」の説明をしなさいよ!当然「一」、「二」は勤務の順番だとしても「直」がなんであるかわからないし、「一後」「二後」のような他の勤務形態があるように見えてしまうよ!

 

⑥「八月の昼が身を反らせて傾いていく」

→うまくもないし、①④と同じで読んでいるこちらが恥ずかしくなるようなださい表現だよ!

 

⑦矢上達4人がさほど親しくもない職場の先輩「玄さん」に、玄さんの田舎に遊びに来るように誘われたことを疑問視して。

「玄さんの自宅には上がったこともないわけですよね」

→職場の同僚を自宅に上げること自体相当ハードルが高いことだよ!

それを言うならもっとハードルの低いことを指す「玄さんと一緒に飲みに行ったこともないわけですよね」とかだよ!

 

⑧「マスクして自転車乗るの、地獄だろうが」

→意味不明。なぜマスクして自転車に乗るの地獄なんですか?

 

⑨「コーヒーマシンで二人分の珈琲を作ると~」

→なぜここだけ漢字の珈琲なんだよ!ほかの箇所ではカタカナだったよ!

 

⑩「骸骨みたいな台所の窓」

→意味不明。かっこつけた描写にばかり執心するんじゃなくて最低限意味が通ることを書きなさいよ!

 

⑪警察が押収した矢上達4人の携帯電話の着信履歴に公衆電話からの着信があるのをだいぶ後になってから発見して。

→さも大発見みたいに描写しているけど、当初その着信に気づかないのは捜査ミスだよ!今日び公衆電話から着信があったら何か手掛かりになるのではないかと考えるのが普通だよ!

 

⑫派遣切りを描写して「企業は合法的に彼らを路上に放り出したのだ」

→言いすぎ。企業は派遣職員を進んで路上に放り出したわけではありません。それを言うなら「結果的に放り出した」などが妥当。

 

⑬矢上達四人が私設の図書館で読んだ本を警察が後追いして。

→いくら何でも誰も使っていない個人蔵の図書館で読んだ本を全てPCに記録しているというのは無理がありすぎるよ!たまたま手に取った本を読んでいった方が腑に落ちるよ!

 

⑭警官である薮下が逃走中の「脇隼人」を評して

「実のところ、脇と言う人物に対してどこか規格外なものを感じていた」

→その理由を書きなさいよ!

 

⑮脇がとある本を手に取ったきっかけを評して。

「脇が<マジか!>と書き込んだページの先に、脇がその本を手に取るきっかけになったと思われる絵が描いてあった。

→「ページの先に」絵が描いてあるんでしょ?ページをめくらないとその絵は読めないんでしょ?その本を取るきっかけになんてなりえないよ!適当なことを書くもんじゃないよ!

 

⑯「脇の影の薄い横顔を思わせた」

→意味不明。「影の薄い横顔」ってなんですか?

 

⑰「未明を過ぎて風が落ちたようだった」

→意味不明。「風が落ちる」ってなんですか?

 

⑱矢上達4人が「戦後の労働法制の変遷を学んでいく過程は」

→無理がありすぎ。非正規労働者をバカにする気持ちはありませんが、4人が4人とも急に勉強熱心になるのは荒唐無稽。

 

⑲「薮下は目を閉じると、眼裏の星々の残影を見ながら大きく息をついた」

→文章力がないのにキザなことを言うもんじゃないよ!血肉化してから使いなさいよ!

 

⑳「郵便なら宅配と違ってあとが残りません」

→意味不明。「あと」ってなんですか?消印ですか?ネット上の追跡調査の可否ですか?説明不足だよ!

 

㉑「髭もあたったばかりのようだった」

→間違いではないけど文章力のない作者の余計な表現は鼻につくよ!「剃ったばかり」で十分だよ!

 

㉒脇が「団体交渉」という言葉を耳にして。

「知ってるぞ!それは日本国憲法第二十八条で保障されている、勤労者の団結権のとこにでてくるやつだ!」

→第何条かまですらすら出てくるなんて天才ですか?非正規労働者を下に見るつもりもありませんが、その頭脳を活かした仕事が他にあったのではありませんか?

 

㉓お土産を差し出した側の脇がクッキーのほとんどを食べてしまった場面で。

「この礼を失した所業の主犯格である脇が~」

→つまらないギャグはいらないよ!

 

㉔法の「埒外

→「埒外埒外」って何度か出てくる表現だけどくどいよ!覚えたから使いたいだけなんでしょ?

 

 

以上、おかしな箇所約1/3です。

 

一応内容について少しだけ。

この本のひどいところ。

結局玄さんが矢上達4人を自らの田舎に呼び出して世話した理由が不明。

そして、労働組合つぶしで共謀罪を持ち出して国家が動くという構図が説得力なさすぎ。

さらには、矢上達がどうしたら警察から逃れられるかに腐心するばかりで、いくら事前にその可能性を聞かされていたとしても身に覚えのない共謀罪について疑問を呈する様子もなし。

 

以上。

読む価値なし。ただそれだけです。

 

 

「西郷の首」 伊東 潤

~西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯は、かつての親友同士だった。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして別離。「明治維新」に隠されたドラマを描く、美しくも切ない歴史長編~

 

ある程度評判が良かったこともあり、久々に歴史ものの本を読んでみました。

率直に言って大したことはありません。

 

難しいんですよ、この史実に創作の要素を盛り込んで物語を紡ぐというアプローチは。

それに失敗している例が原田マハさんの一連の作品です。

 

私だけでしょうか、あの誰々と誰々が実は親友だった、という創作にひいてしまうのは。「実は」もなにも創作なんですよね?本作では西郷の首を発見した文次郎と大久保利通暗殺犯の一郎の二人は友人だったというのは事実のようではありますが、どうも説得力がなく本の世界に没入できませんでした。

無論、そこを説得力を持って読ませるか否かは作家の力です。

原田マハさん、そして本作の作家にその十分な力はありません。

 

 

気になったところを列挙します。

 

加賀藩の藩主「前田慶寧」について

→前田なんて読むんですか?

なぜあとがきで初めて「よしやす」っていうフリガナが振られるんですか?

こういう時は初出時にフリガナを振るんだよ!章が変わるごとにつけてくれればなおいいよ!

 

 

・主人公の一郎が怒りに震える場面で、

「一郎の固めた拳は赤く充血し、今にも破裂せんばかりになっていた」

→比喩が過剰だよ!比喩なのはわかりますが赤く充血しても破裂しそうにまではならないよ!大した場面じゃないのに史実、創作、比喩が入り乱れて引っかかるよ!

 

・辞官納地という表現。

徳川慶喜が官職を辞して領地を朝廷に返還したであろうことは想像できますが、最低限の説明は必要だよ!

 

卯辰山に救民施設を作る場面で。

→一介の足軽である一郎の意見が尊重されすぎだよ!

意見が採用されるばかりか、プロジェクトの責任ある立場に簡単に任命されるのは安易すぎるよ!

こういうエピソードが史実か創作か気になってストーリーに入り込めないよ!

 

中央政府西郷隆盛を再招集しようとする場面で

「西郷を呼び戻すことに決めた」

→西郷が下野しているのは周知の事実だけど、話の流れとして「征韓論争に敗れ下野していた西郷を呼び戻すことに決めた」ぐらい書きなさいよ!エピソードがぶつ切りだよ!

 

・主人公の一人の文次郎が緊張でがちがちになりながら天皇に謁見する場面で。

「文次郎は顔色一つ変えず歩を進めた」

→「顔色一つ変えず」は何とも思っていないときに使う表現だよ!こういう時には「どうにか顔には出さずに」とか書いておけばいいんだよ!

 

・往時に勢いのあった政治団体の忠告社が弱体化し、一郎が主宰する小規模団体の「三光寺派」と同程度に縮小してしまって。

「忠告社は三光寺派と肩を並べるほどの規模になっていた」

→「肩を並べる」というのは、衰退して比較対象と同程度になったときではなく、発展して比較対象に追いついたときに使うんだよ!

 

・一郎が、にっくき大久保利通を斬り大願を成就したときに、大久保が「わしは、生きねばならぬ」と喘いでいる様を目にして。

「大久保さんは単なる権力の亡者ではなく、大久保さんなりの大義があったのだ」

→なぜ瀕死の様を見ただけで急に大久保シンパになるんだよ!殺害しておきながら「大久保さん」って敬称までつけちゃって!

長年の仮想敵をようやく切り捨てた直後にしては、風呂場で転んでけがをした直後に「もうプロ野球は断念するしかない!」とつぶやいた野球選手時代のジャイアント馬場同様冷静すぎるつぶやきだよ!

「大久保さんなりの大義があったのだ」って人にはそれぞれの大義があるのは当たり前だよ!問題はその内容や違いを認めたうえでどうやって進んでいくかなんだよ!そんなことにも気づかないから芽が出ないんだよ!何より一国のトップの政治家を切り捨てた本作のハイライトの割にはどこか牧歌的ですらあるよ!

 

 

 

以上、気になったところの一部です。

これだけ気になったら友情の美しさも何もあったものではないのは言うまでもありません。