「日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―」 練馬区立美術館

このブログの自己紹介で、好きなものの一つとして美術を挙げました。

 

以前は美術館によく行っていましたが、コロナ禍以降ほとんど行くことがなくなりました。

正確には、出不精の私がコロナ禍を口実に大手を振って引きこもった、というのが真実なんですけどね。  

 

 

そんな中、先日、久々に行った美術館がこちらです。

  

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練馬区立美術館で開催中の「日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―」。

 

 

 

私はマネはさほど好きではないのですが、キービジュアルの雰囲気が親しみやすかったことと、練馬区立美術館には行ったことがなかったのも相まって行ってみました。

 

展覧会の説明を見て初めて知ったのですが、マネの個展って日本では過去3回しか行われたことがないとのことです。

 

この情報が会場入り口付近に書いてあったものですから、実はそのことがずっと引っかかってしまいました。

帰宅した今でも訝しんでいます。あのマネの個展がたった3回。「個展」の定義などもあるかと思うのでもっと調べてみたいところです。

 

それはさておき、やはり、とりたてて好きな作品には出会えなかったという印象です。

 

展覧会は、マネの作品が少数と、ほかは森村泰昌氏と福田美蘭氏のマネに関連付けた作品が数多く展示されていました。

 

私はどうも森村氏の作品が好きになれません。

作品に入り込んだからなんだというのだろう、と思ってしまうのです。

「作品を蹂躙する」というテーマは悪くないと思うのですが、「で?」と言いたくなります。

ですが、今回の作品の中では、「フォリー=ベルジェール劇場のバー」をモチーフにした作品は、作品に入り込む必然性が仕組んであったりして腑に落ちました。

オリジナルの作品の中の「仕掛け」をおちょくっていて、なるほど、と思わせてくれました。

 

ですが、「笛を吹く少年」をモチーフにした作品などは、ずばり言って不快でした。

「不快」と言ってしまうと、画家は喜んでしまうかもしれませんが、「ただの不快」でした。

 

 

練馬区立美術館。

 

入場料は1,000円とお手頃です。

せっかくキービジュアルは良かったので、もう少し見せ方などを工夫すれば魅力的な美術館、展覧会になるような気がします。

駅から近いし、さほど混んでいないというのはうれしい限り。

 

次の展覧会に期待したいです。