久々の海外へ

年末、久々の海外旅行をします。

 

前回の海外旅行はコロナ禍が起きる3年前で、ノルウェーデンマークに行きました。

 

ノルウェーのロフォーテン諸島

 

今回の行先は・・・、現段階では「ヨーロッパ」とだけ言っておきましょう。現地に無事着いてから、そこでの投稿で発表してみたいと思います。

ヒントとしては、開催中のサッカーワールドカップを見ていて「おっ」と思った、という国になります。

 

 

日々、ストレスのかかる毎日で、腰を据えて旅行の準備や、現地の情報収集ができていません。

 

その準備不足がたたって、先日少し肝を冷やしたことがあります。

 

私は3度のコロナワクチン接種は済ませましたが、海外で通用する証明は取得していません。

 

私はてっきり、コロナワクチンの接種証明は「あれば入国がスムーズになる」だけだと思っていました。

ところが、国によっては、コロナワクチンの接種証明が「必須」のようなのです。

アメリカなどがそのようで、仮に私の行き先がアメリカであれば、私の3年ぶりの旅行はその時点で露と消えてしまっていたのです。

証明がないなら当然取得すればいいだけの話ですが、アプリによる証明の場合はマイナンバーカードが必要だったり、紙の証明発行にも時間がかかったり、どう考えても出発には間に合いません。

幸いにして、私の行先の某国は、現在は特に入国に必要な照明は不要のようですが、危なかったです。

 

とは言え、頭が良くない自分からしたら、事前にこの事実を知ることができたのは上出来とも言えます。

 

出発は次の土曜日!

 

思い出の記録という意味も込めて、このブログで旅の様子を綴ってみたいと思います。

 

 

 

トーナメントのからくり

サッカーワールドカップ、盛り上がってますね。

かくいう私も毎週末プレミアリーグの観戦を楽しみにしているくらいにはサッカーが好きなので、プレミア勢の活躍を勝手に誇らしげに見ています。

 

そして大会はいよいよ決勝トーナメント、ベスト16が出そろいました。

ということは、大会は全日程の4分の3を過ぎたということになります。

 

どういうことか。

 

グループリーグは全部で48試合あります。

この計算方法は数学で言う「組み合わせ」によるものですが、ここでは割愛しましょう。

 

問題は、決勝トーナメントは15試合であるということです。

 

いえ、15試合であると、考えなくてもわかる、決まっている、ということです。

 

もったいぶる必要はありません。

 

要するに、トーナメントは優勝チーム「以外」が負けることで完結するため、その試合総数は、

 

出場チーム数-1

 

とするだけで計算できてしまうのです。

 

当然ベスト16によるトーナメントであれば、16-1=15が試合総数です。

 

言われてみれば、ふーんなるほど、と思うだけなのですが、私は当初どうも腑に落ちませんでした。

 

シードがある場合はどうなの?と思ってしまったのです。

 

でも、シードのからくりも簡単で、1回戦の試合数が減って、その分2回戦の試合数が増えるだけなのです。

 

こういうことが、即座に峻別できたり、イメージできる人が、いわゆる「頭がいい」人なんでしょうね。

 

私が最も苦手とすることがそういった即座の峻別やイメージすることです。

それゆえ相手に聞き返してイライラさせることがしばしばあります。

 

ですが、「出場チーム数-1」という知識を増やしていく人生よりは、「2回戦はどうなの?」と思ってしまう人生、あれこれ思いを巡らし寄り道をする人生の方が、私はしっくりきますね。

 

 

 

チャンネル登録者数

このブログの一番最初の記事に書いたように、私はYouTubeチャンネルを持っていて、自作の曲を公開しています。

自分で決めたこととして、知り合いにアドレスなどは教えず(存在自体は教えてよい)、あくまで自然発生的にどこまで見てもらえるかというルールのもと運営しています。

 

開設以来、約3年半が経ちますが、チャンネル登録者数は9人。

 

その9人様はほんとにありがたいのですが、アップした動画の数が17本ということを考えると少ないなと思います。

 

YouTube全体を見渡しても、動画数2,3本のみのチャンネルでも数十人は登録者数がいる印象で、20本近い動画数のチャンネルなら100人は超えている感があります。

 

おそらく、サムネイルをはやりの派手な感じにすれば、さらには驚いた顔の自分の写真でもあしらえばある程度増えるような気はします。

 

さらには、シンセサイザーなど機材の開封の儀や、機材に収録されているデモ音源などを紹介すれば、これもある程度は増えるような気がします。

 

 

でもそれはしません。

特に下品なサムネイルにだけは絶対にしません。

 

もし私が下品なサムネイルを平気でチョイスできる人間なら、さぞ世の中生きやすいだろうと思います。

 

ですが、下品サムネイルをチョイスした瞬間、大切な何かが確実に失われます。

 

 

下品ではないアイディアが少しあります。

 

そのアイディアで、多くの人に見てもらい、あわよくば100円収益を得たいのです。

 

その100円玉を握りしめて、近所の黄色い自動販売機で買って飲むホットコーヒーの味を、私は知りたいのです。

 

 

 

 

 

「リバー」 奥田 英朗

久しぶりの読書感想となります。

 

ネタバレがあります。

 

この奥田英朗という作家、どうも評価に困る作家です。

 

守備範囲の狭い私ですが、作家は「まあまあ好きな方」に分類しています・・・、いました。

 

作家のもっとも有名であろう、空中ブランコシリーズは文句なくおもしろいですが、その他はそうでもないことに鑑みると、思い切って言うと空中ブランコシリーズ「だけ」、私は好きなのかもしれません。

 

本題に移ります。

 

本作も、あまり・・・、という感じです。

 

ミステリの鉄則として、いかにも怪しい人物が真犯人である可能性は低いし、それに反するパターンは難易度が高いのですが、本作はそのいかにも怪しい仮谷が真犯人でした。

しかも仮谷は早々に警察にマークされ、作中中盤で、微罪による別件で早くも逮捕されます。

そして警察による苛烈な取り調べを受けるのですが、黙秘したまま勾留期間が過ぎ釈放されます。

 

私は読んでいて、この黙秘は単なる根性がなせる業ではない、自分がやっていないのはもちろんのこと、まだ明かされぬ秘めた復讐劇を成し遂げるための忍耐力によるものだ、と思い読み進めました。

 

ですが、読み進めると、警察の取り調べをやり過ごせたのには特に理由はなく、実際は単なる根性によるものであることがわかりました。

 

これはいただけない。これでは単なる筋トレの描写に過ぎない。

 

イチロー選手や大谷翔平選手が一流野球選手になり得た過程において、筋トレは一要素に過ぎません。筋トレ「以外にも」、メンタルトレーニング、対戦相手の研究、そして何より野球の練習を行ったのです。それらあらゆる研鑽を積んだ結果、素晴らしい野球選手になったのです。

なんの裏付けもない根性により釈放されたというのは何も描いていないのに等しい。

 

 

結局仮谷を殺人に駆り立てたものは何だったのか、だらしない母親を憎む代償行為なのか。

もしそうだとしたら、その説は中盤で早くも立てられています。

中盤で立てられた説が真実だとしたらそれを軸に作品を構成するのは至難の業です。

結末を迎えても驚きも共感も何もありません。

 

また、本作は刈谷以外に池田、平塚という二人の参考人も軸となっており、刈谷も含めた三人のいずれか、あるいはさらなる第三者が犯人であるという犯人探しの構図にもなっています。

しかしながら、真犯人(と思われる)刈谷以外の二人の描写が途中からトーンダウンしていき、大風呂敷を広げただけで伏線を回収できなかった感が否めません。

 

そして本作の最大の欠点は、結局一件の殺人事件の犯人を、加えて刈谷を殺人に駆り立てた動機をきちんと描かなかったことです。

いえ、あるいは「描けなかった」のかもしれません。本作はかなりの長編ですが、その長さに比して描くべきものが描かれていないのです。かと言ってその真実を読者に考えさせるような余白もない。

 

また、最終盤では、実は刈谷と平塚がつながっていたことが明かされますが、そのつながりも偶然によるもので飛躍し過ぎの感があります。

 

さらには、多重人格を利用したトリックも、ぽっとでの犯罪心理学者がなんの苦労もなく見破ります。

私はこの「ミステリにおける多重人格」というトリックにアレルギーがあります。ミステリにおける多重人格は言わば「秘密の抜け穴」であり、何でも可能になってしまい読者に対して著しくアンフェアなのです。

その秘密の抜け穴をなんの苦労もなく見抜くという描写は、超能力を超能力で倒したに過ぎず、何のおもしろみもありません。

 

私のこれまでの読書経験上、多重人格を扱って成功したミステリは多島斗志之の「症例A」だけです。同作についてはいずれ別の記事で扱ってみたいと思います。

 

他にも、滝本の暴走の描写の必然性など、欠点を挙げれば枚挙に暇がありません。

 

結論としては、勢い込んで大作をつくろうとしたはいいが、それに比して力量、そして描き切るだけの根気が足りなかった凡作、と言っていいでしょう。

 

本作の読後、私の「まあまあ好きな作家」というフォルダから作家の名前は消えました。

 

おそらく私は今後、作家の新作を読むことはないでしょう、空中ブランコシリーズ以外は。

 

 

 

あと87日

あと87日。

 

これは、来年3月末までの営業日、つまり出勤日数です。

 

 

とある人のミスを、私は「しょうがないですね」といいました。

上司は「しょうがなくない」といいました。

私はその発言が許せませんでした。

 

とある委託業者について、私は「(必要以上の要求は)酷だ」といいました。

上司は「業者なんかどうでもいい。うちの役員に負担をかけることがダメ」といいました。

わたしはその発言が許せませんでした。

 

無論それだけで嫌になるほど私はうぶではありません。

 

積もり積もったものがあります。

 

 

 

その時点で、そろそろ年貢の納め時、つまりは退職する頃合いかと思い家路に着きました。

 

帰り道は案の定フラフラで、酔っ払いの様に電柱につかまりながら這う這うの体、というありさま。

 

ストレスを我慢するのも飽きました。

 

あと87日。

 

うまく有給休暇を活用するとして、約78日。

 

私はだいじょうぶなのでしょうか。

 

つまらない投稿ですが、カウントダウンしながら心情をつぶさに追っていきたいと思います。