目が覚めたら、壇上に座る白髪の教頭先生が僕をにらみつけていた。
そう、講堂で行われた全校集会で、僕は居眠りをしていた、いつもどおり。
校長先生のありがたい話を、僕は一度も聞いたことがない。
寝てしまうのだ。
あのありがたい話をきちんと聞いていたらもっと頭がよくなっていたかもしれない。
いつも寝ているので、一度なんか実家の坊主業と兼業している担任の先生にぶん殴られた。
でも寝てしまうのだ。
きっとビョーキなんだ。
しょうがないんだ。
ビョーキなんだ。
だから何やってもうまくいかないんだ。
しょうがないんだ。
ビョーキなんだ。