鼻中隔側弯症 ③ 手術後、翌日

②はこちらです。

 

 

手術を終え、ふらふらながらも帰宅した私は、着ているものをその辺に脱ぎ捨てそのままベッドに横たわりました。

大したことがないとはいえ麻酔も使用する外科手術を終えたのですから疲れているのは当然です。

 

ところがです。

 

寝れないのです。

 

鼻が完全にふさがれた今、100%口呼吸をせざるを得ないのは当然として、そうなると喉が渇きます。すると次は当然水が飲みたくなります。

そして水を飲むと・・・。

 

これが全くの想定外でした。

両方の鼻がふさがれていることから、口で何かを吸い込もうとすると、顔の器官が真空状態となり、耳が内側に引っ張られるような、いわゆる深海などでの「耳抜き」が必要な状態になってしまうのです。1回だけならいいのですが、飲み込むとき毎回ともなると、これはとても気持ち悪いものです。数秒に1回溺れるような感じになるのですから。

さらに、口呼吸していれば当然口の中やのどは乾燥して苦しいため水は飲まなければなりません。そうするとまた溺れてしまうのです。

さらにさらに、行き場をなくした体液が涙となって目からあふれ出ます。

 

こんな状態だと、寝れないのです。

 

痛みは全くありません。

ですが、これらの症状は精神的に削られてくるのです。

 

手術の際のエピソードでも記したように、閉所恐怖症の嫌いがある私には、この状態が閉所のようにも感じられ軽くパニックになりました。

この夜は、いえ1日はとても長く精神的にきついものでした。

 

 

次に病院に行くのは翌日です。

ほぼほぼ寝ていない状態で術後経過を医師に診てもらいました。

 

医師の診断は「術後の経過は良好」とのことです。

しかし、最大のネックの両方の鼻に差し込まれ真空状態をもたらすスポンジを抜き取れるのはその2日後、48時間後です。

 

長い・・・。.

 

しかし、ゴールが見えたのも確か。

あとは耐え忍ぶだけです。

 

 

しかし、この時の私は知る由もなかったのです。

 

さらなる地獄がこの後に待っていることを。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

鼻中隔側弯症 ② 手術

①はこちらです。

 

 

手術当日。

クリニックに到着します。

いつもは外来患者で賑わう院内ですが、一人の医師がすべてをまかなっているため、手術のその日はすべて私のためにスタッフの皆さんがいそいそと準備をしています。

手術着に着替え、医師に鼻の穴に硬質のスポンジを何本かねじ込まれます。

当然苦しいですが、これは想像の範囲内です。

 

 

そしていよいよ手術台に横になります。

 

手術自体は90分程度で終わるとのことでしたが、左腕には点滴を挿入され、指先には血圧を管理するためと思われる装置がはめ込まれます。

この時点でにわかに緊張感が増してきました。

 

「ではこれより鼻中隔側弯症および副鼻腔炎の手術を始めます」

 

最初に鼻に麻酔注射を打ちますがさほど痛くありません。

 

「これならなんとか耐えられるか・・・。」

 

そう思ったのもつかの間、本来の鼻とは異なる恐怖が私を襲いました。

 

 

そうです。

 

 

私は閉所恐怖症の嫌いがあり、体を拘束されて身動きが取れないことが怖くて仕方がないのです。

そんな心境ですから呼吸もおかしくなり、急にむせてきて医師にむせた旨を報告。

医師は「吐き出してください。」とおっしゃたので、パニックになっている私は無我夢中でそのまま痰を吐き出しました。

すると医師は「もうですか。」と、痰を処理する準備ができていなかったことで驚いていました。

そんなことをしているとようやく麻酔が効いてきて私は意識を失いました。

 

 

その間おそらく60分弱。

 

 

目が覚めると、ポリープを切除するゴリゴリという鈍い音がが響きます。

そして、「はい、終了です。」

 

手術は無事終わりました。

 

切り取ったポリープを見せてもらったところ6,7個のかけらで、すべて合わせると小指の第1関節分くらいはありそうです。これだけよけいなものがあればそれは呼吸は苦しいはずです。

 

さて、麻酔が効いて体はふらふらです。

お会計を済ませ、行きと同様歩いて帰るという私をスタッフさんたちは止めてタクシーを呼んでくれ、それに乗って私は家路に着きました。

 

この時点で意識はかなりもうろうとしています。

 

ですが、この時の私は知る由もありませんでした、本当の地獄がこれからだということを。

 

 

つづく

 

 

 

鼻中隔側弯症 ① 手術前

私は物心ついたころから鼻がつまりがちで、鼻水もよく出る体質でした。

 

ところが、今思えば地方から東京に出て暮らすようになりそれが和らいだような気がします。田舎の花粉か何かが合わなかったのでしょう。

それが証拠に東京から実家に帰省すると、それまで落ち着いていた鼻の具合が悪くなってしまうのです。

 

そんな東京で暮らす私の鼻のコンディションですが、鼻呼吸もなんとかできるのですが、体調を崩すきっかけが口を開けて寝てしまったときにのどをやられて、というパターンが多く、標準より機能が劣っているんだろうなという自覚がありました。

 

そこで昨年9月上旬、別の要件でクリニックに訪れたとき、私は先生に思い切って訊いてみました。

 

「私は鼻中側弯症ではないかと思うのですが・・・。」

 

先生は器具を使い私の鼻を見るや否や「おっしゃるとおりです。」

 

やはりそうかと落胆した私ですが、一方でうれしさも芽生えました。

 

それは、現状の鼻の状態はさほど苦も無く暮らしているので、そこに鼻の状態が万全になったら・・・。呼吸も楽になるし、スタミナやメンタルにも好影響が出るはず!

そう思ったのです。

 

そのクリニックでは手術まではしていないということでしたので、改めて情報を調べ、しっかり治療してくれそうなクリニックをみつけ、10月上旬にそこに向かうことにしました。

 

そこでの先生の診断は、やはり鼻中隔側弯症。

 

2週間分の薬を処方され、2週間後改めて検査し、手術の検討を行うことになりました。

そして2週間後、10月下旬、薬の服用を経ても状況が変わらずということで改めて手術することが決定しました。

 

それからは薬の服用は継続しつつ12月下旬、CTをとり最終的な手術の方針が決まりました。

鼻中隔側弯症もさることながら副鼻腔炎の方がひどいということで、そちらの処置もするというものです。

要は、鼻呼吸の邪魔をしている、でっぱり、ポリープを取り除くというものです。

 

手術日は3月中旬に決まりました。

仕事が立て込む時期ではありますが、万全なコンディションをつくった方が仕事もうまくいくと考えての決断です。

 

10月から年明けにかけて39度級発熱を伴う体調不良に4度見舞われ、極めつけはコロナにり患したりというアクシデントに襲われながらも手術当日を迎えます。なお、これらの体調不良も、きっかけは口を開けて寝た際ののどの痛みからでしたので、この手術は大いに意味がありそうです。

 

手術当日。

前日22時過ぎまでの残業で疲れはありましたが、その割に体調は問題なし。あとは医師に全てを任せます。

 

 

つづく

 

 

 

助けてください

「ミカと僕は同郷だった。

東京に行くほど遠くないからと言って、大学だけは関西に行ったけれど僕は隣県の出身だ。」

 

助けてください。

 

私はこの文章の意味が全く分かりません。

「ミカ」と「僕」は同郷、つまり同じ土地の出身なんですよね?

「同郷」、そして「出身」地が同じであるということは、同じ意味ではないのですか?

 

「ミカ」はその「隣県」とやら出身なんですよね?

 

この文章は何ですか?

読み進めればその答えは出るのですか?

 

出ないと考えます。

 

なぜなら、私は現在この本の全体の20%程度のところまで読み進めましたが、この手の記述が5,6個ありました。

 

私には安心して読書をする自由はないのでしょうか。

 

もはや、いつもの書評をする気力が、湧き出ません。

 

 

 

イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア

イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア。

 

GHCヘビー級王者、つまりプロレスリング・ノアの現在のチャンピオンです。

 

 

さて、今日はべつにこのワグナー選手のことやプロレスのことを書きたいわけではありません。

 

イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア。

 

もう一度書きます。

 

イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア。

 

長い名前です。

 

ですが、一瞬で書けました。

 

そうです。

 

私のスマホは「イホデ」くらいまでを入力しただけで「イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア」を予測ワードとして予測し一瞬にして変換したのです。

スマホユーザーなら誰もが多少してみたことはあるでしょう、予測ワードがどこまで対応しているのかという実験を。

 

ではそのぎりぎりのライン、私のスマホが予測できるのはどこまでか。

少し試してみましょう。

 

まずは、ワグナー選手と同じノアの選手。

丸藤正道→◯

ジェイク・リー→◯

ジャック・モリス→◯!

小峠篤司→◯

 

ほぼ◯です。

予測できなかったのは小澤大嗣選手などデビュー間もない若手選手ばかり。かなり優秀です。Hi69を予測したのはおみごと!

 

ジャンルを変えて、アイドル、ハロプロ関係で試してみましょう。

つんく♂→◯

寺田光男→◯

奇跡の香りダンス。→◯

都会っ子純情→◯

平井美葉→◯

小林萌花→✕!

里吉うたの→◯!

 

これもかなり優秀です。

ですが、

平井美葉さん、小林萌花さん、里吉うたのさんの3人は同じグループに所属する同期の3人です。小林萌花さんを変換できないのは痛恨の極みと言えましょう。

 

マンガではどうでしょう。

RAINBOW-二舎六房の七人-→◯

瑪羅門の家族→◯

ゆうれい小僧がやってきた!→✕

キックボクサーマモル→◯!

闘将!!拉麺男→✕!

 

これは優秀ですが偏りがあります。

キックボクサーマモルなんて当時の読者すら忘れていそうなものですが予測。

その割にはキン肉マンの人気キャラクターであるラーメンマンを主人公としたスピンオフ作である闘将!!拉麺男!を予測できないとは!

 

 

こんにち、この予測ワードに予測されることが、知名度の一つの指標になります。

 

先述の、予測されなかったプロレスリング・ノアの小澤選手は現在海外で武者修行中です。

一方、同じくノア所属で海外武者修行中の稲村愛輝選手はもう、予測されています。

私は小澤選手は、ノアでは数少ないヘビー級として将来性ありとふんでいますので、早く実力をつけて予測されるようになってほしいものです。

 

この二人の名前がスマホに予測される日。

 

考えただけでワクワクします。

 

 

 

と、結局プロレスの話になったところで本日の投稿を終わります。