近々旅に出ます。
昨年も同じ時期に、コロナ禍以降初の旅を計画していたのですが、身内に不幸があり中止になりました。
今回はあえて、昨年中止になった旅と同じ行き先となります。
「人生は旅」とはよく言われるクリシェですが、逆もまた然り。「旅は人生」です。
旅に出るとき、もっと言うとその前段階、計画をたてるときからそこには人生の縮図が広がります。
先日、旅が2週間前に迫った土曜日の朝。
目が覚めた時点で喉に痛みがあり、単なる乾燥によるものではなさそうです。
そしてそれから39度を超える高熱が出るまで時間はかかりませんでした。
仕事も数日休み、一週間寝込みました。
その結果何が起きたか。
体力が落ちます。そして、これが重要なのですが、気持ちも落ちこみます。
普段めったに風邪をひかないのに、久々の海外旅行の前に風邪をひき体力が落ちてしまった…。
日頃から軽くジョギングなどして体力維持に努めていたのにその努力も水の泡。
しかし、なんとか一週間後、風邪はだいたい落ち着きました。
そこで私は、日頃からのルーティンのひとつである1時間のジョギングをしました。
その時点で旅立ちまで1週間。体力の低下を感じていた私はいつもより少しだけスピードを上げて走りました。
ジョギング自体は無理なくこなすことができ、風邪でなまっていた体に爽快感を感じて自宅の椅子で休憩。
すると・・・、次の瞬間太ももに妙な違和感を感じました。
そして次の日、太ももの違和感は痛みに変わっていました。私の頭の中には「肉離れ」の3文字が浮かびます。
その痛みは歩くのにも支障があるほどで、その日は仕事を早退し、整形外科に駆け込みました。診断名は「肉離れと筋肉痛の中間で全治2、3週間」。完全な肉離れという最悪の事態は回避できましたが、
「あと1週間でどこまで治るか…。」
そう思いながら電気治療を受けた私は出発までの1週間、整形外科通いを決意しました。
そして治療を終えた翌朝。
なんと痛みはほぼなくなっていました。
一時は、旅のキャンセルもよぎったほどの痛みだったのにミラクル!
問題なく旅に出ることができそうです。
体力回復を期したジョギング、そして、怪我直後の整形外科での治療。
短絡的がゆえのトラブルとそれを最小限に止めようとする悪戦苦闘。
どちらも私らしいです。
旅を媒介として、自分と出会った感があります。
この旅そのものは6泊8日ですが、広い意味で、6泊9日、6泊10日〜、6泊365日の旅は既に始まっていたのです。