以前、私のYouTubeチャンネルの自ら定めたルールについて書きました。
そのルールとは、「人に対してチャンネルの存在は教えていいが、URLそのものは教えてはいけない」、というものです。
これは、チャンネルがあくまで自然発生的にどこまで伸びていくかという実験をしてみたい、という気持ちに基づくものです。
ところが、先日自らこのルールを破ってしまう一幕がありました。
出会って間もない人にチャンネルのURLを教えてしまったのです。
それは私が東欧を旅行中の話です。
バスで一緒になった2人のスペイン人の青年と話す機会がありました。
極端にコミュニケーションが苦手な私ですが、東洋人に興味を持ったのか人懐こい彼らがずっと話しかけてくれて、車内はちょっとした日本語教室になりました。
バスは目的地に着きます。
小さな街でしたが、スペイン青年達とはホテルの方角が違うためそこでさよならです。
すると青年は言いました。
「インスタはやってる?何かあったらメッセージを送るよ。」
私は写真をポストしたことこそないものの、アカウントは持っているのでそのURLを教えました。
翌日。
ひととおり観光を終えホテルで休んでいると、例のスペイン青年からインスタのメッセージが届いていました。
「今日はここに行ってきた。そっちはどう?」
というようなメッセージです。
口約束ではなく本当にメッセージを送ってくれるのはうれしいもの。
何往復かメッセージのやり取りをした後、集合してお酒を飲むことになりました。
不思議なものです。
私は友達が全くいないのですが、はるか東欧の地でスペイン人の青年達とお酒を飲む。さらにはインスタの相互フォローをする。
屈託のない笑顔で趣味を尋ねる彼らに対して、私は自分が最も大切にしているYouTubeチャンネルのURLを教えました。
それが彼らに対する礼儀のように思ったからです。
案の定青年は早速チャンネル登録をしてくれました。
これがYouTubeのルールを破った一幕です。
私はこのルール破りは正解だったと思います。
しかし、私は度を超えた偏屈な人間です。
青年のチャンネル登録は私の中ではノーカウントです。
今後もし青年が動画を見てくれて、「これはかっこいい曲だ!もっとアップして!」
なんて言ってくれたら晴れてプラス1をカウントしてもいいかもしれない、と真夜中アドリア海のほとりで思いました。