大学共通テストの時期ですね。
かく言う私もかつてセンター試験を受験しましたが、高校で下から1番だった私がひどい点数だったことは言うまでもありません。
そして、センター試験と言えば忘れることのできないエピソードがあります。
それは、私が当時受験したセンター試験の翌日のこと。登校して1時間目の英語の授業に臨みました。
皆さん知ってのとおり、センター試験は試験当日中に解答が報道されるので、受験者はめいめい自己採点を行い一喜一憂しています。
チャイムが鳴り英語の教師が登場。
開口一番こう言います。
「それじゃ、約束どおりこれをプレゼントします。」
そう言うと、急に3名の生徒がミュージカルかの様に立ち上がり教壇に向かい、彼らは当然のような顔をしてそのプレゼントを受け取ったのです。
???
なんでも、センター試験で満点の200点を取ったら何かプレゼントをする、という約束をしていたそうで、その事実は教室中当然のこととして受け入れられており、満点を取ったとされる3名を祝福するようなほんわかしたような空気すら生まれていました。
(無論このシステムの詳細は、友達が一人もいない私は近くの人たちの話を聞き耳を立てて知ったのは言うまでもありません。)
ええと。
どこから正せばいいでしょうか。
始めます。
なに生徒と教師でつながっていちゃいちゃしちゃってるんですか?
なぜ3人の生徒が満点だったことを教師は知ってるんですか?
自己採点というのは多分に間違いがあるもので実際の点数が違っていることは往々にしてあるのに、そんなことがプレゼントの基準になるんですか?
なぜクラス中のみんなこのすっとこどっこいな約束を当然のこととして受け入れているんですか?
プレゼントの中身は何ですか?
私の191点は祝福してくれないんですか?(おっとこのギャグは寂しすぎます。)
私が200点満点だったらプレゼントはもらえるんですか?
どうやってそれを報告すればいいんですか?
私が191点しか取れないのは織り込み済みなんですか?
思えば、その高校には田舎のシンガクコウにありがちな妙な風習がありました。
夏休みに教師が先導してトーキョーダイガクを見学に行き、トーキョーダイガクに行きたい!という意欲を高める、というものです。
そしてその年のそのイベントの先導役が件の英語教師であることは言うまでもありません。
そして、そのイベントの詳細も、私は近くの人たちの話が漏れ伝わって知ったのは言うまでもありません。
とある夏休みのある日、私はたまたま用事があり登校していました。その用事とは補講であり、その補講を受けないと進級すら危うかったのです。
職員室に向かった私はとある一団に出くわしました。
そうです。
トーキョーダイガク見学のご一行様です。
そして、おそらく遅刻者がいたのでしょう、ご一行の中心の英語教師クンがキョロキョロ人探しをしています。
その時、私は英語教師クンと目があいました。
私はその瞬間を忘れることができません。
教師クンの目は明らかにこう言っていました。
「オメエジャネエヨ」
と。
素晴らしい高校に入学したものです。
なんだか当時の楽しい出来事が芋づる式に思い出されたので、近々また書いてみようと思います。
あの高校に比べたら、今の職場の苦労なんぞ・・・。
いえ、どっこいどっこいです。
何しろ私は191点しかとれずトーキョーダイガクへの進学はおろか見学さえもすることができない劣等生なのですから。