言わずと知れた、エックスジャパンの代表曲、「RUSTY NAIL」の一節です。
私は正直言ってエックスジャパンは好きではないし、CDも一枚も持っていません。
ですが、このRUSTY NAILだけはどういうわけか好きなんです。
ここ最近改めてこの曲が好きになったのでコード進行などを分析してみましたが、その構成は至極シンプル。
では、詞はどうでしょうか。
私は以前も以下の記事で書いたとおり、
音楽を聴いていてボーカルは聴きますが、歌詞の意味は入ってきません。どんなストーリー、世界なのか全く認識できないのです。
ですのでこの曲がどんなことを歌っているのかいまだもってわからないし、コード進行を分析したようには詞の世界を分析しようとは思いません。しようとしても意味を認識できないので分析できないのです。
そこでサビの「どれだけ涙を流せばあなたを忘れられるだろう」です。
きっと悲しい恋の世界なのでしょう。それくらいは想像がつきます。
しかし残念ながら、その他の箇所は、やはり私にはその意味を認識することができません。
ですが、そのサウンドとあいまって、全体のストーリー、意味はわからなくてもグサッと突き刺さるのです。そしてそれは私自身の失恋の思い出などとは全く関係ありません。理屈を超えて突き刺さることがある、それが音楽の不思議なところです。
電気グルーヴに「ノイノイノイ」という曲があります。
歌詞はこんな感じです。
「ソワマーパークーマイチョルグースー
ソネ ジョワンブイ トワインコトゥエイン〜」
もうお気づきでしょう。
架空の、でたらめな言語でできた歌詞なのです。電気グルーヴらしいと言えばらしい、試みとしては面白い曲です。
ですが私はこの曲が好きにはなれません。鼻につくとすら感じます。
彼らのこの試みは、彼らが兼ねてからよく言う「歌詞に意味なんかなくていい」という考え方を現したものです。
ですが、意味がなくてもいいからと言っても、ただ思いつくままに言葉を羅列すればいいかというとそういうものではありません。
この曲は言葉の羅列のチョイスに失敗しているのです。
電気グルーヴのファンでありエックスジャパンに興味のない私ですが、この「ノイノイノイ」、「RUSTY NAIL」、この2曲については大差で後者の勝利です。
「ドレダケナミダヲ~」、そして「ソワマーパークー~」どちらも私にとっては子音と母音の繰り返し、羅列です。意味はわかりません。
ですが、その羅列が意味を超えてグサッと突き刺さることがある、歌というのはそういうものなのです。