世の中にはいろいろな「会」がありますよね。
忘年会、女子会、お誕生会、歓送迎会、3年生を送る会、映画の制作委員会・・・。
枚挙にいとまがありません。
そのいろいろある「会」の中でも私が好きな屈指の会といえばこれ。
「モンゴル互助会」です。
モンゴル互助会。
大相撲でモンゴル出身力士が互助的に白星を回し合って番付を守るというもので、その存在がまことしやかに噂されるものです。
私はかつて、祖父や父の影響で大の相撲ファンで、小学校から帰ってくると祖父とともによく大相撲中継を見ていたものです。
そして、その当時から何となく疑問に思っていたことがあります。
この「突き落とし」って技はなぜこんなにあっさり決まるのだろう、
ということです。
無論、200kg近い大男達が思い切り突っ込んでいったときにつっかえ棒を外されたらもろくも転がってしまうのは想像に難くありません。
とは言え腑に落ちないものを感じていました。そして当時の私はそのあたりは見て見ぬふりをしながら相撲ファンを続けていたのです。
ですが、大学生になった当時の私は、とある取り組みを見て「それ」がわかってしまいました。開眼したといっても過言ではないでしょう。
それ以来、特に場所中の13日目ごろから「それ」の取り組みが目に付くようになりました。
そして13日目に「それ」だった力士は必ず勝ち越ししています。
そこで私は相撲ファンをやめました。
話はモンゴル互助会に戻ります。
果たしてそんな会が本当にあるのか。
答えはわかりません。
「それ」を認めたくない私からしたら「互助」も認めたくありません。
ですが、そののんきなネーミングや、異国まで来て何やってるんだよと思わず笑ってしまうその会は、なかった方がショックなくらい魅力的です。
ただし、「互助」は上手にやっていただきたい。
突き落としはもっと「上手に」決めていただきたい。
負けた方も「適度に」悔しがっていただきたい。
相撲協 会 が言うところの、無気力相撲にならないように。