私が就職した当時一番驚いたこと、それは「うん」です。
残業の多さでも、苦情の電話でもありません。
文字通り「うん」です。
お客様からの電話に対する相槌が「うん」なのです。
そういう人がたくさんいるのです。
驚きました。
この「うん」は、見る人、聴く人によっては軽快に感じるらしく、私の後から入ってきた人で、最初はそうではなくてもこれに染まって「うん」を連発する人がいます。
これは世間的にはアリなのでしょうか。
私としては理解に苦しみます。
悩みすぎて、言わば自己成就的に「うん」を言ってしまうことすらあります。
反省。
ですが、悩むまでもありません。
だめでしょう。
私が勤める会社は特別な知識や技術は必要としません。
ですから、辞めたらただの人です。
その代わり、一般常識を学ぶチャンスは大いにあります。
彼らはそこに気づかずに、そのチャンスをみすみすフイにしています、「うん」を連発することで。
かつて、毎週聴いていたラジオ番組があります。その番組は、アシスタントの方の声やしゃべり方が心地よかったんです。
ところが先日そのアシスタントが交代になりました。
そして、替わりの方がなんと、「うん」の人だったのです・・・。
もう内容は頭に入ってきません。
私は先代のアシスタントとともに、静かにその番組を卒業しました。