日記

「赤と青とエスキース」 青山 美智子

エスキース・・・、エスキス。 フランス語で下絵やラフスケッチを意味する言葉です。 私は絵画も好きなので、いつか美術用語をタイトルにした曲をつくりたいと思っていたので興味を惹かれ読んでみました。 ネタバレありの読書感想です。 簡単に言うと、二人…

ブレーンバスター問題

久々にプロレスのことを書きます。 私は筋金入りのプロレスファンですが、やはり四天王プロレスやストロングスタイルで育った身としては、昨今のアメリカンプロレスは好きになれません。 そんなわけでかつての様にリアルタイムでプロレスを追うことをしなく…

「生皮 あるセクシャルハラスメントの光景」 井上 荒野

各所での評価が高かったことから読んでみた作品です。 ネタバレありの読書感想です。 あまり期待しないで、読書の守備範囲が広がれば、という思いで読みましたが最後まで読むのが苦痛でした。 感想を書くのも苦痛ですが、記録用という意味でも少しだけ書きま…

東京スカパラダイスオーケストラ

私の苦手とすることに、人の話を聴いたときや、文字を読んだときに即座に意味を理解することがあります。 かつて学生のころ、国語の授業で音読を指示された直後に内容について質問されようものなら一大事です。 なぜなら、私にとって音読は喉を震わせ空気を…

キャンパスノートとビートルズ

長年の疑問があります。 ノートをとる・・・、ってなんですか? 大学のころ、試験前になると、いわゆる優秀な人の「ノート」のコピーを手に入れることに皆躍起となります。 私はなりませんでした。 そもそもそんなものをもらえるような人脈がなかったのは言…

苦手なこと

私が苦手とすることに次の2つがあります。 それは、手続きと責任です。 最も苦手です。 今、手続き、とタイプしただけで苦しくなりました。 だらしないとか無責任とかそういったことは、ここでは置いておきましょう。 どうにもムリなのです。 できないので…

「バッド・コップ・スクワッド」 木内 一裕

世間的には、例えば直近で取り上げた大沢在昌ほどには知られていないのではないかと思われる、しかし、マンガ「ビー・バップ・ハイスクール」の作者としてお馴染みの作家の最新作です。 ネタバレがあります。 私は作家のことは、Amazonのオススメか何かで知…

「黒石 新宿鮫Ⅻ」 大沢 在昌

映画化、ドラマ化された人気シリーズの最新作です。 ネタバレがあります。 以前、他の本について感想を書いたときに私は、本シリーズを高く評価する旨を書きました。 シリーズ開始当初は、主人公の鮫島の描写がどうも中途半端な印象を受けました。起きる事件…

スターとサプリ

先日、身内に不幸があった話を短い投稿で書きました。 当然少なからぬダメージはあります。 投稿後、同投稿に見慣れた方たちがスターをつけてくださっていることに気づきました。 私にはそれが、「気を落とさないでね」というメッセージに見えました。 あり…

痛感、旅、てん末

身内に急な不幸があり、帰省します。 ということで年末の旅は中止です。 月並みですが、旅をはじめ趣味、仕事、恋愛、喜怒哀楽・・・。 全て健康あってのことです。 そんなことを再認識しつつ、故人のご冥福をお祈りします。

「連鎖」 黒川 博行

ここ何年かの間で、私の好きな作家のトップ3に常にランクインしている作家の最新作になります。 ネタバレがあります。 作家の近作で度々主役を張る上坂刑事が登場する作品ということで、シリーズものと言っていいでしょう。 当然私も好きなシリーズで、確実…

久々の海外へ

年末、久々の海外旅行をします。 前回の海外旅行はコロナ禍が起きる3年前で、ノルウェーとデンマークに行きました。 ノルウェーのロフォーテン諸島 今回の行先は・・・、現段階では「ヨーロッパ」とだけ言っておきましょう。現地に無事着いてから、そこでの…

トーナメントのからくり

サッカーワールドカップ、盛り上がってますね。 かくいう私も毎週末プレミアリーグの観戦を楽しみにしているくらいにはサッカーが好きなので、プレミア勢の活躍を勝手に誇らしげに見ています。 そして大会はいよいよ決勝トーナメント、ベスト16が出そろいま…

チャンネル登録者数

このブログの一番最初の記事に書いたように、私はYouTubeチャンネルを持っていて、自作の曲を公開しています。 自分で決めたこととして、知り合いにアドレスなどは教えず(存在自体は教えてよい)、あくまで自然発生的にどこまで見てもらえるかというルール…

「リバー」 奥田 英朗

久しぶりの読書感想となります。 ネタバレがあります。 この奥田英朗という作家、どうも評価に困る作家です。 守備範囲の狭い私ですが、作家は「まあまあ好きな方」に分類しています・・・、いました。 作家のもっとも有名であろう、空中ブランコシリーズは…

灰色の階段

嫌なことがありました。 その後、高層ビルのだいぶ上階から、階段を歩いて帰りました。 嫌なことがあると、動けなくなります。 昨日がまさにそれで、立ち止まると動けなくなるのが目に見えていたので、エレベーターではなく階段で帰ったのです。 螺旋階段を…

どんなに疲れていても

どんなに疲れていても、忙しくても、イヤフォンをしながら頷くのみでお会計を済ませる人にはなりたくありません。

好きの反対

「好き」の反対は「嫌い」、ではなく「無関心」・・・。 よく聞く常套句です。 私はこの常套句がどうも苦手です。 仮に、小説家の卵が自らの作品を「嫌い、面白くない」と否定された場合を例にとります。 小説家の卵は「俺には才能がない」と落ち込むことで…

インスタント若手お笑い芸人

先日、「おっさん」という言葉が苦手という話を書きました。 同じように苦手な言葉があります。 「いじる」、「(話を)ふる」、「いっぱいいっぱい」などてす。 要するに、一般の人が若手お笑い芸人の真似事をするのが苦手なのです。 我々一般人が使うので…

「さよなら、野口健」 小林 元喜

もうあと2か月ほどで今年も終わりますが、ここまでで今年のベストと言っていいでしょう。 読書感想です。 テレビでもお馴染みのアルピニスト、野口健の、元側近による評伝です。 あらすじにはこうあります。 「アルピニスト」野口健は怪物か、それとも善意の…

男同士の雑な接し方

先日、池井戸潤さんの最新作の感想を書きました。 そこで私はこんなことを書きました。 >主人公と友人が、「太郎くん」、「勘介くん」と「くん付け」で呼び合うのはとても>気持ち良かったです。 >私は、男性同士の呼び捨てなど雑な付き合いが好きではない…

苦手な言葉

私にはどうも苦手なものがあります。 「おっさん」です。 いえ、中年男性が苦手なのではありません。 妙齢の男性が「おっさん」であるとカミングアウトするのがかっこいいと思って「おっさん」ぶるのが苦手なのです。 今では「おっさん」という言葉自体が苦…

「球童 伊良部秀輝伝」田崎 健太

日米のプロ野球で活躍し、その快速球と奔放なキャラクターで知られたピッチャーの評伝です。 まず読む前に想像したのは、「強面でわがまま、強気な発言のイメージの強い伊良部だか、実は繊細な一面やこころ優しい一面もあった」という内容であろうということ…

「マスカレード・ゲーム」 東野 圭吾

押しも押されぬ人気作家の最新作です。 ネタバレがあります。 率直な感想としては、作家の作品はほぼ読んでいますが、初期の作品を除き下から数えた方が早い作品でした。 この作品は、作家の作品の中でも屈指の人気シリーズと言ってもいいもので、読むに際し…

矯正歯科の思い出 (後編)

矯正歯科にまつわる話の後編です。 前半は以下のとおりで、矯正歯科を紹介してもらった一般歯科に処置をお断りされたところまで書きました。 仕方なく私は、その歯科に(よるグーグル検索によって)紹介された、近所の矯正歯科に電話をしました。 無論電話口…

矯正歯科の思い出 (前編)

それはかつて私が歯の矯正をしていたときの話です。 私が受けたのは、「矯正」と聞いて、おそらく多くの人がイメージするであろう、ブランケットという器具を歯に接着させて、ワイヤーで少しずつ歯を動かしていくあの方法です。 経験者でないとわからないと…

明治政府とUWF

私はどうも過渡期にあるものにたまらなく魅力を感じるようです。 歴史なら幕末、ではなく、明治維新後、西南戦争までの近代化しきれない無法地帯のような時代が好きです。江藤新平の佐賀の乱などは何とも言えぬ侘しさに惹かれます。 時代をもう少し広げるな…

パクリの引用

漠然と退職を考えています。 このブログも開設から間もないですが、ネガティブな記事が増えていますね。 以前も退職を考えたことはありますが、その手続き方法を調べるうちに面倒になって、ありきたりですが辞めるのを止めました。 また、次の仕事を見つける…

何しに来たんですか

暇つぶしってありますよね。 多くの場合はすべきことから逃げているだけ、という説もありますが、暇なときはあるんです。 それはとある夏の日の午後、コンビニにフラッと入って買い物を済ませ帰宅しようとしていた暇な午後です。 私の家の近所で、今度建てら…

「ハヤブサ消防団」 池井戸 潤

前回取り上げた「天国の修羅たち」に続き、自分にとっては確実におもしろいであろうという前提で読んだ本になります。 何しろ、ここ何年かの間に出した氏の全ての作品を読んでいるし、そのほとんどがいい印象を持った作家だからです。 多少のネタバレがあり…